オーストラリア大学留学

オーストラリアの大学は移民や留学生の多い多文化の国家である特徴から、実社会で役に立つ実践的なカリキュラムが多数用意されており、
将来の国際的な活動や高収入を目指した留学生が毎年多数訪れています。
その質は世界でもトップレベルで、国内の大学数が42校ほどしかないにもかかわらず、教育・研究の基準が高く評価されているほどです。

オーストラリアの教育水準がとても高いのは、AQFと呼ばれる法律で一定のレベルを保つことが義務となっていることが理由で、
全体を管理する法律であるESOS法と同様に国を挙げて留学生を迎えようとしている姿勢がうかがえます。

オーストラリアの大学の入学資格

実はオーストラリアでは日本のように各大学で行われる試験というものはありません。
ならば誰でも入学ができるのかというとそういうわけではなく、ファウンデーションコースやディプロマコースと呼ばれる
大学進学のための準備コースを用意していて、こちらの終了と成績によって入学できるかどうかが決まります。
また、TAFEや専門学校が各大学と提携している場合もあり、その場合には編入も可能です。
入学基準には当然英語力も含まれているため、能力が不足している場合は準備コースの前にさらに語学学校に数か月通う必要があるため、
大学入学に1年ほど勉強が必要な場合もあります。

英語力の基準はファウンデーションコース/ディプロマコースの場合はIELTS 5.5〜6.0、大学本科コースはIELTS6.0~6.5が入学基準となります。

大学への出願に必要な書類

入試がなく、学業と英語力によって可否が判断されるため、出願に必要な書類は以下のものです。

・高校成績表
・高校卒業証明書
・英語力証明書(IELTS、TOEFL iBTテスト)
・パスポート

実力主義であることがうかがえる内容ですね。

オーストラリアの大学の制度

日本では大学は4年間通うものですが、オーストラリアでは3年での卒業が可能です。
日本の大学の1年目で行う学習内容は高校やファウンデーションコースで学ぶため、オーストラリアの大学の授業はいきなり専門分野からスタートします。

オーストラリアの新学期は2月と7月の日本でいう前期・後期に分かれており、それぞれ5か月間が学期です。
その後には長期の休みが用意されているので、日本からの留学生の多くがこの期間にアルバイトで学費を稼いだり旅行に出かけたりしています。

大学留学に必要な費用

オーストラリアの大学留学に必要な学費は、平均すると1年間で200万円前後が目安となります。
これはあくまで学費のみですので、実際にはここに

・航空券の費用
・生活費
・ビザ関連
・保険関連

といった費用が入るため、合計金額は数十万円単位で変化してしまいます。
現地でのアルバイトなどである程度稼ぐことは可能ですが、あくまで勉学が目的の場合はそこまで余裕があるわけではありません。
事前にしっかりと資金は用意するようにいたしましょう。

大学留学の奨学金

費用が高いと感じた人もご安心を。
オーストラリアでは政府や教育機関だけではなく、財団や州政府などからも奨学金が受け取れる制度があります。
奨学金の種類にもよりますが、審査を通過することができれば授業料の費用を最大で60%ほどの免除が可能です。
もちろん、日本国内でも政府や民間で奨学金を用意されています。費用が心配で躊躇してしまっている人は、こうした制度の活用が可能か
是非豪州インフォにご相談ください。

学生の特徴

余談ですが、オーストラリアの住民は1/4は海外からの移住であり、移民もとても多いため皆さんが想像しているよりもはるかに
多種多様な国籍の人と出会うことができます。
これは大学の中においても同様であるため、日本の大学に通うよりも国際的な視野を獲得する機会に恵まれることでしょう。
オーストラリアの教育水準はとても高く専門的であるため、大学留学の経験者の中にはその後、専門知識や専門コースなどを経てそのまま定住する人もいるそうです。
留学は人生設計を行う貴重な機会でもありますので、皆さんもそうした将来も検討してみてはいかがでしょうか。

オーストラリアの授業風景

驚く人も多いのが授業風景の違いです。
日本では広い教室の先頭で教授が話をしてそれをノートに取る、いわば受動的な授業が一般的ですが、オーストラリアではそうではありません。
広い教室での授業もありますが(レクチャー)、少人数に分かれて行う授業(チュートリアル)もあり、内容も日本のように教授の話を聞くというよりは
授業に参加して議論をするという点が特徴です。

また、日本の授業はとても拘束時間が長いですが、オーストラリアは授業時間は比較的短く、その代わりに大量の課題がでるため授業以外に自分でいかに
学習するかがとても重要となります。
そのため図書館は自習をする熱意のある学生にあふれていてとても活気があります。

オーストラリアの大学のメリット

入試が存在せず実力主義

前述のとおり、オーストラリアの大学は入試というものがなく、それまで培っていた学業での成績と英語力でのみ、
入学の可否が判断されます。
どちらが優れているというものではありませんが、試験勉強での一時的な学力向上よりも、常日頃の努力が重視される内容ともいえるのではないでしょうか。

どの大学もレベルに格差がない

国がAQFにより大学の質を実質管理しているため、どの大学もとても高い水準を維持しています。
では、学生は何を基準に通う大学を決めているのでしょうか。
それはその大学で学べるスキルや内容、得意分野が明確に違うため留学生もその中の学びたい内容で大学を決めます。

学士課程が3年

実際にはファウンデーションコースでの数か月間も含むものの、1年短いのは特徴的です。
その分、実戦的なカリキュラムや大量の課題など、社会に出た後に役に立つ内容を短期間で学ぶことになります。

大学留学でもアルバイトは可能

学生ビザでは制限はあるもののアルバイトが可能です。
留学生向けの制度が充実しているオーストラリアの学生ビザは、週に20時間、および長期休暇中には無制限でのアルバイトが可能。
都市部では日本食のレストランも多いため、ウェイターやキッチンでのアルバイトはとても重宝されます。

とはいえ、貴重な体験の機会ですので身に着けた英語力を早速活用して現地の学生と共に様々なアルバイトを体験することもおすすめです。

物価が日本とほぼ同じオーストラリアですが、アルバイトの最低時給は日本よりも大幅に高く約1,500円と定められています。
学費を稼ぐだけでなく、長期休暇中に稼いだお金でレジャーに行くなんてこともできます。

大学卒業後は就労ビザがおります

大学卒業とともに1年半~2年の就労ビザが獲得できます。この期間に長期就労ビザや永住権の獲得をする留学生も
多くいるのは前述のとおり、学業の熱意や制度の充実によるかもしれません。
大学留学はこうした就労ビザの人生設計の機会を獲得できるという意味でもとても有意義なものといえるでしょう。
ワーキングホリデーからも就労ビザを獲得することは不可能ではありませんが、非常に難しいと言われているためなおさらです。

オーストラリアの大学は世界大学ランキングにも多くランクインするほど高い教育水準があります。
教育に力を入れているこの国だからこそ学べる知識や経験が多くありますので、ぜひご検討ください。

関連内容

TOP