留学前に把握しておきたい、オーストラリアの安全性

みなさんに留学先としてお勧めしているオーストラリアは、英語圏の中でも特に安全な国です。
それは、毎年発表されている国の安全性を示す「世界平和度指数」の順位がほぼ日本と同水準であることからも明らかです。
オーストラリアが安全であることは間違いありませんが、世界でもトップレベルに安全である日本と同じように過ごしていてはやはり危険です。

オーストラリアでより安全に留学生活を楽しむには、どのような点に注意すればよいのか解説します。

オーストラリアが英語圏の中でも安全な理由

前述の「世界平和度指数」の判断は平和研究に取り組む大学研究者や専門家によって編成された組織を主体にして行われています。

参考URL: 世界平和度指数
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%B9%B3%E5%92%8C%E5%BA%A6%E6%8C%87%E6%95%B0
この指数で日本は9位、オーストラリアは13位ですので、平和の水準としてはほとんど同一と考えてよいでしょう。
軍事衝突の有無や殺人事件の発生件数などを基準とするこの指数は、さまざまな意見もあるものの、チベット仏教のダライ・ラマ14世などの平和的指導者からも支持を受けているなど世界でも一定の基準として採用されています。

オーストラリアの平和さを示すもう一つの指標として、銃犯罪の少なさが挙げられます。
厳しい銃規制と過去に発生した事件を受けて行われた取り締まりなどにより、オーストラリアでは銃による犯罪がほとんど発生していません。
同じ英語圏であるアメリカやフィリピンでは毎年のように銃乱射事件が発生しているのとは大きな違いです。

ですが日本でも犯罪がゼロではないように、オーストラリアでも場所によっては、危険な行為や犯罪に巻き込まれる可能性もあります。
オーストラリアにはどのような危険があるのでしょうか。

スリや置き引きには注意しましょう

オーストラリアの危険といえば、どうしてもこのスリや置き引きが候補に挙がってしまいます。
非常に残念な印象ですが、留学生や観光客の多いオーストラリアでは、注意が必要な犯罪です。

日本では普通に行われる「カフェで席をとるために自分のバッグを置いて席を離れる」といった行為もオーストラリアで行えば即座に置き引きの餌食になってしまうのでやめましょう。
また、エレベーターなどの人が密集している場所で荷物から目を離すのも危険です。

バッグは必ず肩にかけて身体の前に持つ。
財布はポケットに入れない。
他にもひったくり予防に車道側は歩かない、といった注意は日頃から心がけるようにしましょう。
もちろん、日頃から大きすぎる金額や貴重品を持ち歩かないといった次善策も安全に過ごすためには重要です。

観光地でもあるオーストラリアではスリや置き引きが多いのは、ある程度致し方ない部分もあります。
留学中にシドニーなどの大都市に行く際には、スリと置き引きへの対策を心がけておくようにしましょう。

車上荒らし

こちらも窃盗の部類に入る犯罪ですが、車上荒らしの件数がとても多いのがオーストラリアの犯罪の特徴です。
中には車ごと持ち去られてしまうケースもあるため、パスポートやカバンなどの貴重品を車内に置き忘れないようにしましょう。
特にカバンは、中に貴重品が入っていなかったとしても、車上荒らしを行う側からはわからないため、車のガラスを壊されてしまう場合もあります。
オーストラリアでは貴重品や貴重なものに見えるものは、常に肌身離さず持ち歩く必要があります。

留学中、安全に生活するための注意点

ひとりでは出歩かない

海外で生活する際に注意したいことの一つです。
特に夜間の単独外出は男女問わず控えたほうが良いでしょう。
日本は特に安全な国であるため普段意識することはありませんが、国によっては命の危険もある行為です。
オーストラリアは命が脅かされるというほどではありませんが、それでも危険を避けるに越したことはありません。
また昼間でも人気の少ない路地裏や人の少ないビーチには、一人で行かないように気を付けてください。

現金は必要最小限だけ、貴重品は持ち歩かない

これも海外での生活で気を付けたいポイントです。
オーストラリアに長期滞在する場合は、どうしても油断してしまうこともあるでしょう。
その際、被害を最小限にするためにも普段から持ち歩くものは最低限しておけば、いざスリや置き引きにあった時に落ち着いて行動できます。
犯罪者から見れば、アジア人の観光客は比較的裕福で狙いやすいターゲットです。
高価な装飾品やブランドで身なりをよくするより、現地になじんだカジュアルな格好でオーストラリアに慣れていることをアピールすることも犯罪の回避には有効です。

バーやクラブでのドリンクには要注意

バーやクラブで、頼んでもいないドリンクが自分の前にあり、うっかり飲んでしまうと意識が朦朧として・・・というのは古今東西よくある話です。
現地で知り合った友人とバーやクラブで遊ぶのはとても楽しく、ついつい気が緩んでしまいがちですが、こういった場所で気軽に近づいてくる相手には注意が必要です。
都市にもよりますが、こういった場所から薬物犯罪に巻き込まれるというのはよくある話です。
見知らぬ人に声を掛けられても、しっかり距離を保って警戒は怠らないようにしましょう。

まとめ

オーストラリア留学中、安全に過ごすために気を付けなければならない点をまとめました。
どうしても危険性ばかり強調する内容となってしまいましたが、ご覧のとおり諸外国で巻き込まれる可能性のある犯罪と比べると軽微で、注意点も日本で過ごすのと大差がない内容です。
それでも外国で安全に生活するというのは、言葉の問題もありとても気を使うことです。
楽しい留学生活にするためにも、今回ご紹介したような内容だけはしっかり守るようにしてください。

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