オーストラリアに高校留学するメリット・デメリット

高校生の留学なんてまだ早い、危険すぎるといったイメージが先行していたのは昔のことで、いまは高校生の留学が非常に増えています。
2020年のコロナウィルス流行からの一連の流れにより中断されてしまいましたが、文部科学省が主導して官民一体ですすめていた「トビタテ!留学JAPAN」キャンペーンでは、短期の高校留学も対象に返済不要の奨学金を提供するなど国も学生の留学を後押ししています。
10代の心身共に成長期にある時期に、海外で異文化を体験して見識を広げることは、今後ますます加速していくであろうビジネスの国際化など
将来設計にきっと役立つはずです。

とはいえ、学生の留学に何一つ問題がないかと言われれば必ずしもそうではありません。
たとえば異文化に触れたことによるカルチャーショックやホームシックといった問題は、若年層であればこそ発生してしまいがちな問題ではあるでしょう。

今回は高校生のオーストラリア留学で考えておくべきメリット・デメリットについてまとめました。
何事にもメリット・デメリットはつきものです。
なるべく公平にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

高校留学のメリット

実際に使える英語を若いうちから学べる

日本にいる間は生の英語に触れることができる時間がとても少ないため、英語が苦手になりがちです。
物覚えが早い10代に生の英語に実際に触れ、それを使用してコミュニケーションをとる機会があるというのは
オーストラリアへ高校生が留学する最大のメリットといってもいいでしょう。
オーストラリアでは当然のことながら日本語を使用する時間はほぼありません。
ホームステイ先でも学校でも、だれかと交流する際に使用しなければならない言語はかならず英語です。
この圧倒的な英語の量を経験することは日本語があふれる国内ではとても難しく、留学費用に勝る経験であるといえるでしょう。
このような経験を10代のうちにすることは、将来ビジネスシーンでも使用できるような生きた英語を身に着ける上で大きなアドバンテージになります。

個性を重視した海外の学校を経験できる

日本にいると忘れがちですが、海外では言葉や考え方が違うというのはごく当たり前のことです。
誰しも海外へのアクセスが容易となった現代では、日本人が海外の文化を理解しなければ仕事にならない時代も来ることでしょう。
多様性を受け入れるというのは日本の常識のなかだけで生きていると、どうしても知識だけの理解になってしまいがちです。
感受性の高い10代のうちからこのようなシーンに遭遇することで、将来世界を相手にした仕事を行う際に役立つ経験になると思います。

自立心を養う

海外生活では文化や環境の違いに戸惑うことも多いでしょうが、常に解決しなければならないのは自分自身です。
もちろん、トラブルの際には弊社がサポートさせていただきますが、日常的に触れる問題や個人の悩みなどはどうしてもご自身で解決していただく必要があります。
また、海外ではわからないことや自分の主張は自信をもって自分から発信することが重要です。
こうした親元を離れた環境で自分自身を管理する生活は、文化の違いも相まって心身ともに成長を促すよい機会となることでしょう。

高校留学のデメリット

回避できないトラブル

英語圏の中でも特に治安がいいと言われているオーストラリアですが、スリなどの軽犯罪が全く存在しないわけではありません。
日本ではレストランで席を離れる際に荷物を置いていてもそれほど盗まれる心配はありませんが、海外では必ず手に持って行動するなど注意したほうがよいでしょう。
またどうしても治安が他よりも悪い地域というのは存在するので、そのような場所は事前に調べて近づかないようにするといった対策も必要です。

またホームステイ先や現地でできた友人との小さなトラブルは若年層では発生しがちです。
ご紹介するのは信頼のおけるホームステイ先ばかりですが、個人間の相性はとても難しいため悩みがちです。
そうしたトラブルを高校生が独力で解決するのは非常に難しいため、私どもエージェントに相談したりガーディアン制度をうまく活用しましょう。

参考URL:オーストラリア中学高校留学

挫折した場合の日本での留年や大学入試への影響

オーストラリアの教育機関は国がレベルを管理しているため、総じて日本の教育と比較すると高いレベルを要求されます。
自身の成長のためにと踏み出した留学ですが、挫折してしまうということもあり得なくはないでしょう。
そのようなケースは稀ですが、高校留学を挫折してしまい日本の高校に戻った際に留年扱いになる場合があります。(このあとの文章も削除しています)
周囲よりも早く、高校生の時点で自分で自立して行動する能力を身に着けようと前に進んだことが、かえって文化の違いなどで悩みを深めてしまい
問題を大きくしてしまう危険性がないとは言い切れません。
もちろん私どもがそのような事態に陥ってしまわないように全力でサポートさせていただきますが、最後には本人の意思を尊重しなければならない判断になることもございます。

費用の問題

こちらは極めて現実的な問題ですが、費用の点は無視できません。
他の英語圏よりは比較的安いオーストラリアへの留学ですが、それでも必要となる金額は決して安くはありません。
期間や留学先によって大きく異なりますが、1年間で約250万円~350万円の金額が必要となり日本の平均的な公立校と比べると高い金額となってしまいます。
貴重な経験のためとはいえ、大学進学を検討している場合はその費用も考えなければならないうえに、高校の時点でこの金額をねん出することに躊躇するのも無理はありません。
私どもとしてはそれでも貴重な経験と将来のために、とお勧めしたいところではありますが、それぞれのご家庭の事情に合わせて無理をせずご判断いただければと思います。
前述のとおり、国は文部科学省を通じて留学生の支援をはじめており、今後もこのような制度が増えてくるかもしれません。
また、高校生は無理でも大学生での留学には官民合わせて様々な奨学金の支援が用意されています。

メリット・デメリットをふまえて

代表的なメリット&デメリットを挙げさせていただきました。
もちろん、このほかにも大小さまざまなものがございますが、何よりも重要なのは留学されるご本人がどのようなことを経験したいか。
また、それをやり遂げられるかにあると思います。
そのために私どもは現地で親身にフルサポートを行わせていただきますので、気軽にご相談ください。

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