オーストラリアでのワーキングホリデーのすすめ

ワーキングホリデーは協定を結んだ国への1~2年前後の滞在許可が下りるとともに、就学や就労、旅行まで許可される特別な制度です。
通常、学生ビザや観光ビザでは就学や就労のどちらかは可能であっても、その両方が認められることはほとんどありません。
オーストラリアの学生ビザはその数少ない例外で、学校に通いながら週40時間までのアルバイトが認められていますが、ワーキングホリデーはそれよりもさらに上のフルタイムで働くことができます。
海外での長期滞在のための資金をあらかじめすべて用意することはなかなか難しいですが、ワーキングホリデーであればその資金を働いで稼ぎながら学ぶことができます。
学びも遊びも両立できて、しかもその費用を現地で稼ぐことができるという留学生にとってはメリットだらけの制度です。

ワーキングホリデー制度

日本のワーキングホリデー制度は、1980年に結ばれたオーストラリアとの協定から始まっています。
18歳から30歳までの青年が、異文化交流を目的として相手国で休暇を取りつつ、その期間の資金捻出のために労働が認められるというのが
制度の要綱です。
制度の性質上、各国ごとに1度しか使用することができないという強力な制限はあるものの、オーストラリアの場合は最大で3年間まで延長が可能であるなど、かなり融通の利く制度となっています。

セカンドワーキングホリデー、サードワーキングホリデー

オーストラリアでのワーキングホリデーの特徴がセカンドワーキングホリデー、サードワーキングホリデー制度の存在です。
これはオーストラリア側の政府が指定する場所で1年目は88日間、2年目は6カ月間以上の就労をすることで、3年目まで延長することができる制度です。
英語の学習には時間を要するため、実際に現地の人と会話が可能となるまでには半年前後は要するでしょう。
海外留学での最大のメリットは本物の英語に触れられることですが、1年間の長期留学でも実際に英語を活用して実力を磨くことができる期間は半年間が限度ということになります。
その点、ワーキングホリデー制度を活用する場合には途中に就労する期間がはいるものの、勉強の機会も遊ぶ時間の余裕もできるメリットがあります。

ワーキングホリデー中のアルバイト

オーストラリアは世界で最もアルバイトでの基本賃金が高い国としても有名です。
アルバイト契約の最低時給は日本円で約1,980円が定められているため、日本で働くよりも大きな金額を稼ぐことができます。
また、ワーキングホリデーでは就労可能な時間に制限がないため、フルタイムもしくは掛け持ちでこなすことができれば毎月20万円前後は安定して獲得することができるでしょう。
もちろん、これは現地で問題なくアルバイトがこなせるほどの英語力が身についていればの話です。
実際には留学当初からこのような収入を得ることは難しいため、ワーキングホリデーの最初の4カ月ほどは、語学学校で英語の実力を身に付けたり友人を作ってよいアルバイト先の情報を得たりすると良いでしょう。

自由度が高いからこそワーキングホリデーを活用しましょう

ワーキングホリデーのもう一つの特徴は自由に旅行することができるという点です。
ほかのビザと異なり制約が少ないため、最大で3年間をオーストラリアの広大な国を旅することができます。
移動には長距離バスや大陸を横断する鉄道の利用も可能ですが、特におすすめなのはレンタカーまたは車を購入することをお勧めします。
実はオーストラリアに現在は国産車というものはなく、走っている車の多くはトヨタなどの日本車です。
外国の車を運転してみたかったという場合には残念かもしれませんが、慣れた車で見慣れぬ広大な土地をドライブするのも楽しいと思います。
ただし、オーストラリアではまだマニュアル車が多く残っているため、日本でマニュアル車を運転してないので不安な場合はレンタカー会社を探す段階でオートマ車に限定しましょう。
車を購入する際は、安いからと言って値段で購入するのではなく、車の持ち主の記録、車検の記録書を確認し、定期的に検査を行ってたか、総距離数、タイヤの状況、エンジンなども調べられる範囲で確認することが大事です。

ワーキングホリデー中の語学学習

制限があまり多くないことが特徴のワーキングホリデーですが、語学学校に通うことができる期間が最大で4カ月までという制限があります。
これはワーキングホリデー制度がもともと学習ではなく観光、そして異文化交流を目的とした制度であるためで、どちらかといえば学習よりも現地の人々とのふれあいや就労が主な目的となります。
その後のオーストラリア生活を楽しいものとするためにも、まずは最初の4か月間は現地で生活をするのに困らない最低限の会話ができるだけの英語学習に時間を使うことをお勧めします。
この期間の語学学校の費用はその後のアルバイトなどで生活費を差し引いても半分前後は回収できると思います。
オーストラリアの生活だけではなく、その後の人生設計にもかかわってくる英語学習ですから、しっかり身に付けるようにしましょう。

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