学生としてオーストラリアに3カ月以上長く滞在するためには学生ビザの申請が必要です。
学生ビザはオーストラリアの教育機関で授業をフルタイムで受けることを条件に国が滞在を認めるというもので、これがなければ長期滞在はできません。
ビザの申請から取得まではおおよそ1カ月~2カ月の時間を要します。
学生ビザの取得には審査があり、書類の不備などが原因で遅れると出発に間に合わないということもあり得るので、余裕をもって申請しましょう。
もっとも、初めてオーストラリアに留学するといった場合には、ちゃんと申請用の書類を作成すればほぼ問題なく取得が可能ですのでご安心ください。
学生ビザとは
オーストラリアの教育機関で留学生が学ぶことを大使館が認めたという入国許可証のようなものです。
いかにオーストラリアが留学生の受け入れを国を挙げて推進しているといっても、無条件で受け入れていては問題です。
そのため、その人物が入国させて問題がないか。
不審な点がないか、を確認し問題が見つかれば入国を拒否するためのものです。
ビザにも渡航の目的に応じた様々な種類があり、その中でも留学生が最もお世話になるのが教育機関での学習を目的とした、
この学生ビザです。
また、オーストラリアでは学生ビザでも2週間で40時間以内、長期休暇中は無制限のアルバイトが許可されています。
働いて自分でも学費を稼ぎながら学びたい人には特におすすめです。
アメリカなどでは学生ビザではアルバイトは禁止されているため違いに気をつけましょう。
ビザの取得は授業の開始4カ月前から可能です。
学生ビザは留学期間中に病気がけがで入院した場合などに備え、最大で2カ月追加で滞在が認められておりますが、期限切れ前に申請を行えば延長することもできます。
その代わり、期間中は全授業の80%以上に出席が義務付けられており、この条件を満たしていない場合には学校から移民局に連絡されてしまいます。
移民局が学生ビザの取り消しを行う場合もありますので、必ずこの条件は守るようにしましょう。
学生ビザの申請条件
さきほどの「フルタイム(週25時間以上)の受講」、「全授業の80%以上に出席」のほかにも申請にはいくつかの条件があります。
・フルタイム(週25時間以上)の受講
・全授業の80%以上に出席
・滞在期間中に問題なく生活できるだけの資金を有すること(書類などの証明はなし)
・海外留学生保険(OSHC)への加入
・入学先が政府認定校である
・政府認定校に学費を納め、入学許可書を受け取っている
・心身ともに健康である(健康診断、レントゲン診断が必要になる場合あり)
・学生ビザの規則をよく理解している
・申請時に6歳以上
・留学理由書(GTE)を作成している
2016年以降、これらの申請はオンライン申請(eVisa)でのみ受け付けているため注意してください
留学理由書(GTE)
2017年からこの留学理由書(GTE)の作成が義務付けられるようになりました。
これは移民局に留学を行う理由を説明するための作文のようなもので、内容によりビザの申請が承認されるか却下されるかが分かれるほどの
影響力があります。
文面は英語で作成する必要があるほか、移民局側が納得するために必要な内容を含めなければならないため注意しましょう。
内容に不足があると審査側が判断した場合には追加の留学理由書の提出を求められる場合もあります。
最も注意しなければならないのは、あくまで学生ビザ取得の目的が学業であると担当者に印象付けることです。
実は将来はオーストラリアで働くことを考えている、といった内容や観光目的の文面は良い印象を与えません。
担当者の心象をよくするためには、
・どのような目的で留学を行うのか
・なぜその学校を留学先に選んだのか
・留学で得たスキルを日本で将来どのように使いたいのか
といった、なぜオーストラリアに留学を行うのかということを説明することが重要です。
とくにオーストラリアへの移住が目的ではないということを示すことを忘れないよう注意してください。
詳細はオーストラリア移民局のサイトも参照しましょう。
参考URL: オーストラリア移民局
とはいうものの、これらの条件を満たす文面を初めての方が英語で作成するのは非常に大変です。
GTEの書き方について悩んだら、ぜひとも経験豊かな我々プロのエージェントにご相談ください。
学生ビザの申請料
学生ビザの申請料は2020年8月現在で620ドルです。
オンライン申請(eVisa)でのみ申請可能なことから、現金支払いはできずクレジットカードのみの決済となっております。
クレジットカードをお持ちでない学生の方は、本人名義ではなく保護者の方のカードで支払いを行っても問題はありません。
各カード会社ごとの利用手数料が追加でかかります。のでご注意ください(削除)。
学生ビザの申請に必要なもの
申請には以下のものが必要です。審査には時間がかかりますので、事前にスケジュールを立てて準備するようにしましょう
パスポート
パスポートがない場合には最寄りのパスポートセンターに行って手続きを行う必要があります。
すでにお持ちの方も、有効期限が留学期間中に切れないか注意してください。
パスポートの番号と学生ビザは紐づけられているため、申請後にパスポート番号が変わってしまうと移民局に再度申請を行う必要があります。
有効期限が残り少ない方は、必ず事前に更新してから学生ビザの取得を行うようにしましょう。
クレジットカード
本人名義ではなくとも問題ありません。
クレジットカード支払いのみ可能となります。
海外留学生健康保険(OSHC)
通常は入学申し込みの際にこちらも申し込みます
入学許可証
記載されている入学許可証番号が必要です。
申請後
申請の混雑状況にもよりますが、学生ビザの申請後は早ければ2週間、通常は1ヵ月~2か月で取得の通知をうけます。